ハジメテノヒト | 金烏玉兎

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取るに足りない日常や考えを書き留めるトコロ。
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ハジメテノヒト

人は、一生の内にどれだけの『初めて』を経験するのだろう。
それはきっと、生き方によってすべて違うと思う。
だから、人それぞれ『初めて』の回数や形もバラバラだと思う。


ここで話すのはルール違反かもしれない。
それでも、これだけは残しておきたい。




僕には、2年間好きな人がいました。
僕に色んな『初めて』をくれた人です。

“初めて”声を聴いて好きになった人。
『ああ、本当に声だけで好きになれるんだ』ということを教えてくれた。
“初めて”手を繋いだ人。
ようやく『手を繋いで欲しい』と言った僕に、『そんなこと聞かなくていいのに』と手を差し出してくれた。
“初めて”二人きりで出かけた人。
好きな人と二人きりでいる嬉しさや恥ずかしさを知った。
“初めて”『好きです』と告白した人。
期待なんてしてなかった。
もう会えなくなることを覚悟した。
僕のはただの片想いじゃないから。
同性を好きになるという事は、異性を好きになる事と何も変わらないのに、
『好き』と伝えるのはためらわれる。
でもね、今までで一番『好きです』って言いたかったんだ。

『好きです』と言ったら『ありがとう』と言われた。
そこに明確な答えはなかったけれど、それでも嬉しくて嬉しくて、幸せだと思った。
それで十分だと思った。


でも、人間は欲深だね。
僕だけを見て欲しい、僕だけに笑って欲しい。
そう思ってしまうんだ。
本当にそう思っているかどうかは別にしてね。


だけど、一緒にいるのは楽しくて、僕は本当に幸せだった。
笑ってくれると嬉しかった。
『僕だけに』……そういう気持ちがなかったわけじゃない。
けどさ、一緒にいて笑ってられないより、どんな時でも笑ってくれてた方が嬉しいじゃん?

色々考えたんだ。
自分が楽な方。楽しい方。嬉しい方。それと、生き方とかね。
色んな出会いがあった。
出会ってから、告白してから、色んな事を考える機会があった。


大晦日の日、僕はちゃんとした答えが欲しかった。
そうしないと、前に進めない気がした。
何となくわかってて、でもハッキリしない関係に不安定さしか感じなかった。

2011年は、笑っていたかった。
好きだからこそ、そこに標が欲しかった。

大晦日の忙しいだろう時間にメールしてさ。迷惑だろうな、って思ったんだけど。
返事はなくても仕方ないなぁ。って、本気で思ってた。
それならそれで諦められると思った。


だから、返事が来たときすごく嬉しかった。
嬉しくて泣きそうだった。


ああ、好きになれて本当に良かった、って思った。

答えを聞けたことで、僕の中でようやく『好き』を終わらせることが出来た。
これからも大好きだけど、その好きはもうベクトルが違うから。
それに、ちゃんと納得できたから。


そうして、僕の2年越しの片思いは終わりを告げました。




まとめるのに丸々1ヶ月かかった。
まとまりきってないけど。

どんな言葉も、足りないくらい。
伝えきれないくらいのありがとうを感じてる。
いつかこのありがとうを返せるように頑張るよ。

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